大物狙い釣行場所:S川上流期間:2002年9月27日(金) 感想: 今年6回目で最後のS川。 入りたかったポイントは先月よりさらに水量が減っており、泣く泣くあきらめた。 少し下ったところの区間に入ってみた。 去年、生まれて初めて自分でイワナを釣った思い出の場所だ。 まず、川に入るところから背の高い草をかき分けなければならない。 足元注意、くもの巣注意、だ。 それにしても、今日はいつもに増して草釣り、枝釣り、ひどかった。 川幅が狭いので、ま、しかたないか・・・ 水は少なめとはいえ、流れの感じはとてもよかった(あくまでも素人感覚で)。 ここにフライをツーと流せば絶対に魚がガボッと飛び出してくるに違いない。 そんな流れに期待しては裏切られ、期待しては裏切られ、の連続だ。 先に進んでもずっとその調子だった。 5時のチャイムが鳴った。子供はおうちに帰りなさいよ~、の合図だ。 もういい加減に諦めようか、いや、もうちょっと、と葛藤しながら竿を振り続ける。 しばらくして、ピチュッと出た! あまりの軽さに、合わせと同時にスッポ~~ンと飛んでいった。魚の空中遊泳だ。 地面に叩きつけては大変と、あわてて引き戻し、なんとか無事に水面着陸(?)させた。 (この状況を想像できる人は多分あまり多くないはずだが・・) 手元で見ると、ま~~!なんてかわいらしい、10センチあるかないかの極ちびヤマメだった。 けど一人前(一魚前?)にくっきりはっきり、はんこで押したような綺麗なパーマーク!! 狙ったのは大物だけど、釣れたのは今までの最小記録だ(笑)。 それでも私は充分満足だ♪(タイトルを見て期待した人、ごめんなさいね~) やっと納得して帰れると思ったら、今度は土手に上がれない。 上がる予定にしてたとこは、雨でぐちゃぐちゃになってて、手をつくのがいやだった (サバイバルには向いてないな)ので先に進んだ。 ますます土手は高くなるし、あたりは暗くなるし、だんだん心細くなってきた。 必死になってザバザバ川を歩く。 本当だったらもう少し釣りをしたいようないい流れなのに、もったいないな・・・ いやいや、そんなことを言ってる場合ではない。なんとかしなければ! あ、民家だ!灯りがついている。夕飯時の台所みたいで、おまけに川に 向かって窓があいている! 「すみませーん!すみませーん!」 川の音に負けないように大声で叫んだ。若い娘さんが顔をのぞけてくれた。 「このへんに上がれるとこありますかーッ?」 「そこ」と指差された方を見ると、ちょっと奥まって石段があった。 「助かりました―」とヨレヨレのぼっていくとお巡りさんが二人いた。 通報されたかと思ってギョッとした。 だって、雨の中カッパ着て偏光メガネかけて薄暗い川で叫んでたら、 怪しいヤツ以外の何者でもないでしょう。 でも落ち着いて考えたら、ある事件の関係者がこのあたりの出身なのを思い出した。 多分聞き込み調査か何かだったのだろう。 家の人にお礼を言ってそそくさとその場を立ち去ったがお咎めは無しだった。 てんやわんやの私のS川釣行は今年はこれにて終了だが、早くも来年3月が待ち遠しい。 今日のチビちゃんが無事に大きくなって来春また遊んでくれることを期待しよう。 |